猫も杓子もフリースクールの時代が訪れるなんて、予想もしなかったね~
待てば海路の日和あり、か?でも、待ってたかと言われたら、ずいぶん暗い
時代が続いて、なにかと叩かれてきたから、フリースクールの存在そのもの
がほんとうに必要なのか、正直迷っていた時期だったように思う。
阪神大震災で自宅も教室も全壊し、生徒の何人かが、避難所の体育館にいて
時間の経過とともに、学校への登校が始まって、でも自分は動けなくて、体
育館の隅っこで、布団に寝そべっていたら、まわりのオトナから「学校は?」
と誰かれなく聞かれ、「頭痛で」「腹痛で」とかわしてきたが、それも限界
にきて、とうとう今は和歌山のおばあちゃんの家に来ていますという電話が
あった。フリースクールから生徒がいなくなって、場所も決まらないまま。
30年前はまだまだ不登校に対して世間のまなざしは厳しくて、学校も不登
校を親の責任、子どもが心の病気などと判断して、まともに向き合ってくれ
ない時代だったから、親子で肩身の狭い思いを強いられていた。
それがどうですか?大きな予備校や塾もフリースクールを併設、学校までが
別室を「学校内フリースクール」などと名づけて、あんなに毛嫌いしていた過
去のことなどは誰も口にしない。それでいいのでしょうか?